バスフィッシングの本場であるアメリカのトーナメントに早くから参戦し、1993年に日本人として(外国人としても)初のB.A.S.Sトーナメント優勝を飾り、「パターンフィッシング」を日本に紹介した田辺哲男氏が率いるノリーズ。
そのノリーズから発売されているバイブレーションプラグの1つ、ラトリンジェッターを紹介します。
私が使っているのはTGラトリンジェッターです。タングステンのウェイトが搭載されているモデルとなります。
スペック
Length:70mm
Weight:16.9g
シンキング
フックサイズ フロント、リアともに#5
特徴
パッケージやノリーズホームページを見ると、タングステンウェイトを採用し、より深いレンジをキープできる。
ハイスピードでも浮き上がりにくいボディバランス。
となっていますが、
具体的には水深2メートル~3メートルくらいを安定的に巻いてくることができるイメージです。
バイブレーションというルアー自体、(アメリカではリップレスクランクと呼ぶそうです)ほとんどがシンキング仕様となっており、キャストしてから巻き始めるタイミングをずらすことで、水面付近~ボトムまで、ある程度任意の層を引いてくることができます。
そのような特徴を持つバイブレーションですが、ボディ形状やウェイトバランスの設定により、「浮き上がりやすく水面付近を巻いてきやすいもの」「浮き上がりにくく、少し深い層を巻いてきやすいもの」など、細かい違いがあります。
ノリーズのラトリンジェッターは、後者に分類され、少し深い層を安定的に巻いてくることができるように作られています。
有効な季節(瀬田川~琵琶湖南湖)
瀬田川~南湖は6月頃からウィードがぐんぐん成長し、バイブレーションを含む、トレブルフック付きのルアーを巻くことが難しくなります。
時期としては秋(ウィードが抜け出すタイミング)~冬~春(ウィードが増えてくるまで)によく使います。
特に2月~5月のウィードが少ない時にキャスト後、ボトムまでルアーを沈め、レンジキープを意識しながら広範囲に巻いてくることで釣れる魚を探します。
寒い時期はバスもルアーに追いつくことが難しいので、ゆっくり巻いてもアタックしてくることが多いです。
暖かくなるとファーストリトリーブの方が効く場面も多くなります、キャストの中でいろいろ試しましょう。
また、寒い時期はルアーをボトムまで沈めて、ロッドを縦にしゃくってルアーをリフトさせて落とす、またリフトさせて落とす、の繰り返しで釣れることも多いです。
ただ巻いたり、リフト&フォールをしてみたり、「沈む特性」を利用して、様々な使い方ができるのもバイブレーションの特徴です。
真夏も釣れますが、その場合はラトリンジェッターではなく、なるべく水面近くを巻くことができるバイブレーションを使います。
具体的にはラトリンバイブやスーパースポットなどは1メートルより浅いレンジを安定して巻くことができます。
他にもたくさんありそうですが、今思い浮かぶのは上記の2つくらいでしょうか。
有効なシチュエーション(瀬田川)
水深3メートルくらいまでのウィードが絡むフラットエリア。
瀬田川で私がよくバイブレーションを投げるのは上記のような場所なのですが、下の写真のように、ちょうど1号線(写真の橋は瀬田川大橋です)が見える場所周辺もそんなエリアの1つです。
時期としては2021年の3月でしたが、ボトムまで沈めてからのスローリトリーブで釣ることができました。
このカラーもすごく好きです。レイバンレッド。
2023年11月、瀬田川で50アップがヒットしました。↓
タックルは7.3フィートのミディアムライトのロッドにローギアリールです、またどこかの機会で紹介します。
リールのギア比について、バイブレーションは巻抵抗がそこまで強くないルアーですので、ローギア~ハイギアまで、どんなリールでも、好みでよいと思います。
タイミングによっては高速リトリーブが効く場面も多くありますので、ハイギアで使っている人が多いのではないでしょうか。
このあたりは完全に使う人の好みです。
まとめ
今回はバイブレーションの中でも、ノリーズラトリンジェッターを紹介しました。
琵琶湖といえば、ジャッカルのTNシリーズが非常に有名で、もちろん私もお世話になってるルアーですし、よく釣れるのですが、巻いている感じはラトリンジェッターの方が好きなんですよね。
TNは手元に伝わる振動が少し弱い気がして、スローに巻いている時に動いているかどうか、たまに分からなくなります(下手なだけですが)。
少しでも参考になればうれしいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。