シマノから発売されている、「沈むPEライン」であるピットブルG5。
ここ数年、バス釣りでもPEラインを使用する釣り人が増えてきました。
ワームやジグをボトムで使うことが多いバス釣りにおいて、「沈む」メリットを体感してみようと購入しました。
実際にフィールドで使い、バスも複数キャッチすることができましたので、インプレをお届けします。
私は中学生のころに、友人の誘いでバスフィッシングを始め、現在は琵琶湖から流れ出る唯一の河川、瀬田川沿いで生活をしています。
週2日の休みには、短時間ではありますが、コンスタントにバス釣りにでかけていますので、それなりの信憑性もあるはずです。
結論、通常の比重で作られた、水に浮くPEラインに比べて使いやすく、コストパフォーマンスにも優れたよいラインです。
スペック
- 0.6号 10.6ポンド
- 0.8号 13.7ポンド
- 1号 18.7ポンド
- 1.2号 22.8ポンド
- 1.5号 25.8ポンド
- 2号 30.6ポンド
上記ラインナップで、それぞれ100メートル巻きと150メートル巻きで販売されています。
目視しやすいオレンジカラー、目立ちにくいグレーカラーがあり、用途に合わせて選択できるようになっています。
100メートル巻きは定価1,300円、150メートル巻きは定価1,850円です。
私はグレーカラーのものを店頭で購入していますが、100メートル巻きで実売価格は1,000円程度となっています。
ここ数年でPEラインも、手を出しやすい値段のものが多くなってきましたね。
比重
水の比重を1として、ピットブルG5は0.6号で比重が1.30、0.8号で1.33となっており、水に対して沈みます。
通常のPEラインの比重は0.98であり、水に浮くため、ボトムを取るような釣りや、風が強くなってくると流されて釣りがしにくくなりますよね。
その点を克服するために、糸の真ん中に比重の思い素材を使用することで、糸自体が沈むようになっています。
その分強度は少し落ちますが、バス釣り程度では影響は少なく、メリットの方が多いです。
バス釣りで多用するラインの比重は以下の通りです。
- ナイロンライン:1.14
- ピットブルG5:1.30
- フロロカーボン:1.78
数値上はナイロンラインとフロロカーボンの中間くらいとなっており、バス釣りに使いやすそうです。
ということで実際に0.6号をスピニングリールに巻いて使ってみました。
使用感
ダイワのカルディア2000番に0.6号を100メートル巻き、リーダーにフロロカーボンの8ポンド、ネコリグをセットして使いました。
キャストフィールはPEラインらしく、抜けるようにワームが飛んでいきます。
PE特有の糸鳴りもほとんど感じません。
比重を重くするために、真ん中に入っている素材の影響からか、やわらかすぎず、適度に張りもあって、使いやすいです。
PEにしては、安い部類に入りますが、5回~6回(1釣行2時間程度)の使用では劣化はほぼありません。
どうしてもとれない根掛かりで引っ張ってラインをカットしたこともありましたが、かなり力を入れないと切れませんでした。
ブラックバスであれば、どんなサイズがきても、ドラグをうまく使えばラインブレイクはほぼないでしょう。
1.30の比重ですが、体感としてはナイロンラインに近い感じで、どんどん沈んではいかないです。
風にも流されますが、通常のPEよりはマシで、圧倒的メリットまでは感じませんでしたが、ストレスは確実に少ないです。
これであれば、今後も使い続けたいと思いました。
試しに、0.8号100メートルをダイワのカルディア2000番に巻いてみました。
2000番のリールでも、上記のように0.8号が100メートルキレイに収まりました、個人的な感覚ですが、バス釣りにおけるスピニングリールは2000番でもしっくりきます。
今まで2000番を使っていてデメリットを感じたことはほぼありません。むしろリールの軽さや、より飛距離アップが望める点で、メリットの方が多いと思っています。
釣果
5月にネコリグで釣れた魚です、ドラグがどんどん出ましたが、ロッドを立てているだけで寄せてくることができました。
ネコリグをシェイクしながら、ロッドアクションでワームを寄せてくるのですが、感度も抜群で、ウィードやハードボトムの感覚が明確に伝わります。
複数回の使用でも、リーダーをしっかりケアすれば、かなり長期間使うことができます。
まとめ
強度、コストパフォーマンス、使いやすさ、どれをとっても満足ができるPEラインです。
特にスピニングでの使いやすさは抜群で、こういったラインが出てくることによって、バス釣りでもPEラインを使う機会がますます増えてきそうです。
今までPEラインを使ったことがない人に、強くおすすめできるよいラインです。
フロロカーボンやナイロンラインだけを使ってきた人にも、自身釣りの幅を広げる機会にもなりますので、ぜひ試してみてください。