瀬田川BASSFISHING
~バス釣りのことや瀬田川沿いでの生活のブログ~
レビュー

【書評】僕たちのバスフィッシングに、セオリーは必要ない。バス釣り中級者以上にオススメ。琵琶湖や瀬田川おかっぱり勢にも参考になります。

琵琶湖を代表するアングラー、木村建太氏、北大祐氏の対談形式となっている書籍の紹介です。

僕たちのバスフィッシングに、セオリーは必要ない。

著者

北 大祐

フィネス全盛期の時代にクランクベイトやスピナーベイトを多用するスタイルに活路を見出し、国内最高峰カテゴリーJBトップ50において通算4勝、年間優勝2回、Basserオールスタークラシック3勝など、日本の主要タイトルを総なめにする。

2019年からはアメリカでのトーナメント活動を本格化させている。

個人的には一番参考にしたいプロアングラーのおひとりです。

「クランクベイトとスピナーベイト」というバスフィッシングを象徴するルアーを使いこなす姿がかっこよく、年齢も近いこともあり憧れています。

木村 建太

10代からJBトーナメントに参戦するが、トップカテゴリー昇格を前にして渡米。琵琶湖ではフロッグやパンチングなどのパワーゲームがトレードマークに。

2013年からはバスマスターオープンにフル参戦、2021年にエリートシリーズ昇格を果たす。

スリザークやバスターク、イヴォークシリーズなどルアーデザイナーとしても高く評価されている。

同じく、年齢が近く、出身も京都で親近感があり、見ていて気持ちのいい釣りをするお方です。

キムケンの釣りにはものすごく憧れますが、体力的に絶対まねできない感が満載です。釣り場のごみやマナーに対する活動も活発で、尊敬しかありません。

この本について、著者が2人になっていますが、扱う内容的に1人ではうまく表現できないという北氏の意見から、対談会話形式での内容となっています。

僕たちのバスフィッシングに、セオリーは必要ない。を読んで学べること

内容については読めば分かりますし、要約をしても意味がないので、私自身が学んだことを以下に書いていきます。

・いわゆるシーズナルパターンやバスの習性を研究することから生み出されたセオリーは本当なのか?

例えば、風が吹いたり濁りが発生したらマキモノが効く!ってことでクランクやバイブレーションやスピナーベイトを投げたりしませんか?

私は投げます。それはYouTubeを見たり雑誌を読んだりした知識から、そういったマキモノが効くと思って投げるのです。

でも、実際そんなタイミングで投げたルアーで思った通りに釣れたことなんてほとんどありません。

サラリーマンしながらの趣味釣行なので、そもそも釣りに使える時間を十分にとれていないというのもありますが、たくさんの情報で勉強したことなんかがそのまま良い結果につながった記憶があまりないのです。

この本ではそんなバス釣りのセオリーと呼ばれているものに対して、正面から「それって本当なのか?実際に経験したの?違うこともたくさんあるよ」ってことを北さんと木村さんが次々と論破していく形式となっています。

シーズナルパターン、食わせとリアクション、マッチザベイト、カラーローテーション、ルアーローテーション、水温、再現性、パターンフィッシング、地形、アピール、プレッシャー。

あげだせばまだまだ出てくる上記のようなバス釣りをする上での言葉や考え方。

それらに必要以上に迷わされたりするのではなく、自分が好きな釣りをやり込んでみて、例えばクランクだったらクランクだけを投げてアテにいくことをしていく、そんな経験を積むことが大事だと言われています。

また、ブラックバスも日々アップデートしているので、そのアップデートに自身も対応していくことが大事だと。

まあ、そう簡単に実践できるほど簡単なことではないと思いますが(笑)

結局はフィールドに出て魚を釣る経験を増やしていくしかないなと、そう思わせてくれる本です。

こんな人にオススメ

・バス釣り中級者以上だと自身で自覚している人

・年間を通してバス釣りの経験があり、季節等に合わせてそれなりの釣り方を知識として持っている人

・雑誌やSNSの情報をもとに釣りをしているがなかなか納得できる釣果が上がっていない人(私もこのタイプの人間です)

・バス釣りにおいて好きなジャンルの釣りがある人(例えばハードベイトが好き、フィネスな釣りが好き等)

このような人にはすごく参考になると思います。すぐに実際の釣果につながるかどうかは分かりませんが、もし凝り固まった考えがあれば、それを崩してくれます。

釣りに対する考え方の幅が広がります。

逆にいうと、ほんとの初心者の方にはオススメしません。

少なくとも年間を通してのシーズナルなバス釣りを複数回経験している人向けの内容になっていると思います。

まとめ

どうやったら釣りがうまくなるか。

フィールドに出て、アップデートし続けるしかないっていうのがこの本の結論です。

実際に自分の目で確かめたこと、経験したことだけか自身にとってのセオリーとなるよと言ってくれています。

最終的にはこの本に書いてあることすら疑ってくださいって言っているのです。

ということで、自身の好きな釣りをいろんな季節や場所で行うことで経験値を増やしていくしかありません。

なんとか工夫して時間を作って、少しでも釣りに行きたいなと思います。釣りは行くだけで楽しいですから。

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