日本を代表する釣り具メーカー、ダイワから発売されている高コスパロッド、ブレイゾンのスピニングモデル、ブレイゾンS64L。
実際に購入して複数回使用してみました。
バスフィッシングを始めたのは20年以上前、当時中学生でした。
「その頃にこんなロッドがあればどれだけ良かっただろう」と思うくらい、値段に対する性能が高いロッドというのが正直な感想です。
スペック
・全長:1.93メートル(6.4フィート)
・継数:2本(グリップ部分で脱着するグリップジョイント)
・仕舞寸法:169センチメートル
・自重:87グラム(メーカーが公表している自重です、実際はカーボンロッドの性質上個体差があります)
・適合ルアー:0.9グラム~7グラム(1/32オンス~1/4オンス)
・適合ライン:2.5ポンド~6ポンド
・テーパー:ファースト
・カーボン含有率:88%
・メーカー希望本体価格:18,200円
実売価格は1万円台前半です。
スペックとしては、スピニングのバスフィッシングロッドど真ん中といった感じ。
6.4フィートの長さも、ある程度どんな人にも、長すぎず短すぎずの絶妙な長さ。
とりあえずこの1本があれば、スピニングでの釣りがほぼすべてまかなえますので、初心者から中級者、上級者にもオススメできます。
ワンピースなのですが、グリップジョイントになっています。
昨今の輸送費の関係からなのか、最近では6フィート前後のレングスのものでもグリップジョイントが増えてきましたね。
この長さならグリップジョイントでなくてもよいのですが、今後は増えていきそうです。
同じスペックでセンターカットの2ピースもありますので、「どうせ継ぎ目があるなら、2ピースでもよかったかも」と購入後に感じています。
カーボン含有率が88%ですので、少し粘るようなイメージですね。
実際キャストの際や魚をかけて思いましたが、このカーボン含有率はいい意味でプラスに働いています。
残りの12%はグラスか何かなのでしょうが、ある程度大きなサイズをかけた時もしっかり粘ってくれましたので、安心して魚の引きを楽しむことができます。
外観(デザイン)
アップロック式、コルクグリップのリールシート。クセがなく、多くの人にとって握りやすくなっています。
話題になっていたカーボンモノコックですが、使用した感じでは特に恩恵は感じなかったです。
ワームの釣り主体で使っていますが、地形もしっかり分かりますし、魚のアタリも明確にとることができますが、カーボンモノコックのおかげで獲ることができる魚が増えるとかはないです。
そのあたりはカーボン含有率も関係しているかもしれません。
主観にはなりますが、カーボンモノコックに関しては、同じ価格帯、シマノのゾディアスの方がその恩恵が大きいと思います。
アップロック式のコルクグリップなのですが、写真のように、人差し指がフィットするような形状になっていますので、シェイクする時などの使用感は非常によいです。
この価格帯なので、仕方ないことですが、コルクの質感は少し低いかなあといった印象。
ダイワは下位機種のロッドかつコルクグリップのものはコルクの質感が低い気がします。
廃番になったエアエッジなんかもコルクの質感よくなかったですし。
EVAでもよかったのでは(個人の感想です)と思います。
ガイドはアルコナイトが使用されています。
SICでなくとも、PEでの使用にも耐えますし、リングをアルコナイトにして、少しでもブランクにコストをかけてもらえる方がよいと思いますので、好感が持てます。
使いやすいルアー
スピニングで使用するど真ん中のルアー全般です。
・4インチ~5インチ程度のネコリグ
・3インチ~4インチ程度のノーシンカーワーム
・常吉リグ
・ノーシンカーワッキーやジグヘッドワッキーリグ
・1グラム~2グラム前後のシンカーを使ったライトテキサスやフリーリグ
・1グラム~2グラムくらいのスモラバ
・5グラム前後のシャッドやミノー
このあたりのリグやルアーに関してはほぼすべてストレスなく使え、大活躍してくれます。
負荷を加えていくと上記のような曲がりになります。極端なファーストテーパーではなく、ちょうどよいバランスのファーストテーパーになっていますので、幅広いルアーにそつなく対応できます。
なにかに特化したロッドではないですが、1本でなんでもそれなりに扱えるロッドですので、おかっぱりの1本には最適かと。
合わせているリール
リールに関しては、同じくダイワの18カルディアの2000番をセットしています。
今はPE0.6号に8ポンドのリーダーにしていますが、フロロ4~5ポンドあたりも使いやすくなっています。
私はバス釣りのスピニングは2000番のリールが一番使用頻度が高いです。
スタンダードなところでいくと2500番かと思いますが。
2000番のリールで致命的なトラブルもほぼありませんし、なによりコンパクトで軽く、ドラグもバス釣りをする範囲において困ったことはありません(60アップなんかがかかると分かりませんが)。
このあたりは2000番~2500番のリールを好みに合わせて使いましょう。
ロッドがダイワなので、ダイワリールにすると統一感が出ますが、自分が好きなものがよいですね。
釣果(瀬田川)
2022年5月、瀬田川、ネコリグでの釣果です。
40後半のよいサイズで、ドラグもジージーなり、かなり引いたのですが、ロッドをしっかり立ててファイトしていると、魚は浮いてきてくれました。
粘りとリフト力をしっかり備えており、この1匹を釣ったことで、よいロッドだと確認することができました。
ネコリグばかりですが、もちろん、こんなサイズの数釣りにも持ってこいです。
フロロ6ポンドのセッティングでも、よいサイズをしっかりリフトすることができました。
こんな人にオススメです
・これからバス釣りを始めようと思っているが、はじめの1本でどんなロッドを買えばよいか迷っている人
・ベイトロッドメインで釣りをしているが、1本くらいは抑えにスピニングを持っておきたい人
・それなりにバス釣りを経験しており、サブロッドとして1本スピニングを追加したり、2ピースの追加なんかを検討している人
・必要最低限の性能を持ち、かつなるべく安いロッドで釣りを楽しみたい人
上記のような人には持ってこいのよいロッドです。価格以上の性能を有しているロッドであると断言できます。
まとめ
このあたりの価格帯のロッドやリールが充実してくると、「バス釣り始めてみようかな」って人にも手がだしやすく、十分使いやすいロッドに仕上がっています。
細かいことを言い出すと不満もありますが、この価格帯のものにしてはできすぎです。
バス釣りを快適に行うことができる最低限以上のスペックは十分に備わっており、よっぽどシビアな状況で釣りをする人や、繊細な感覚を要求しない限りは中級者~上級者でも満足できる性能を持っています。
実際に使用してみた感想を自分なりに書いてきましたが、あくまでも一個人の感想です。
買おうかどうか迷っている方には、買って損はないと言えます。この価格帯のロッドを検討している方は選択肢に入れてみてください。